親子の笑顔のために
ペアレンツキャンプメソッド
私たちは様々な家庭教育理論やカウンセリング技法を織り交ぜて、個々の家庭の状況やお子さんにあわせて、お子さんの年相応の自立心や協調性や社会性を開発するための親の学びプログラムを提供しています。
その基本的な考え方として『ペアレンツキャンプメソッド』(PCM=Parents Camp Method)というオリジナル家庭教育メソッドを考案しました。
PCMは今までの私たちの支援経験をもとにして、家庭教育において有効と思われるカウンセリングテクニックの一部を家庭にも有効的に使える形に変えて取り入れています。これは何か問題が起こった時に対処するような「治療的」なものではなく、「予防的」「開発的」な考えの中から生まれたペアレンツキャンプオリジナルの家庭教育理論です。
当センターの支援受講にあたっては、まずこの理論を学んでいただく必要があります。このPCMを詳しく紹介したテキストをご用意していますので、支援を受講される方はご購入をお勧めしております。また、支援を受けられていない方もこのテキストだけを購入することもできますので、ご興味のある方はぜひご一読ください。
肩肘張らずに気軽に始めてみましょう。親が変われば、子どもはきっと変わりますよ。
Parents Camp Method
ペアレンツキャンプメソッド
あなたの家庭の
“分からない”を“分かる”に変えるヒント
テクニック
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- アクティブリスニング
- 子どもの気持ちを共感した上で話を聴くテクニック。
相手の話を能動的に聴くことによって相手を支え、結果的に相手の心の成長を促したり、気づきを与えたりする対話法。
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- パッシブリスニング
- 子どもの話を受容共感的に聴くのが難しい場面で使うテクニック。
無視はしないけれどもあえて話を広げないことで、受動的に話を聴く方法。
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- アイメッセージ
- 子どもの行動や考え方に対して親の気持ちを伝えるテクニック。
「私」を主語にして、相手の行動を非難がましくなく言い、「私」への具体的な影響とその影響に対する「私」の気持ちを伝える。
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- 命令・指示・提案を極力避ける
- 過保護・過干渉のライン引きを考えましょう。
命令・指示・提案は、必ずしなければならないと感じたときにのみ使い、それ以外では子どもに自分で考える経験をさせましょう。
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- 悲しいときには悲しい顔で、うれしいときにはうれしい顔で
- 感情豊かに接しましょう。
相手の気持ちを察する経験を子どもにさせてあげることで、子どもの内的な変化を促すことにも繋がります。
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- 矛盾のメッセージに気をつける
- 親のメッセージに矛盾がないように心がけましょう。
子どもは、矛盾したメッセージを受け取ると「ダブルバインド(二重拘束)」の状態になり、精神的にもストレスがかかってしまいます。
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- 叱り役の立場を下げない
- 母と父の役割分担のために必要なテクニック。
母性の対応と父性の対応を担い分けることで、子どもの問題行動へのアプローチ法の幅を広げることができる。
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- 会話のキャッチボールを意識する
- 円滑なコミュニケーションを図るためのテクニック。
会話のターンを順番に回していく「ターンテーキング」を意識することで、より良い親子関係を作り上げる。
マインド
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- 子と同レベルの会話をしない
- 子ども上位の家庭では問題行動を抑えられません。
友達感覚だけが強い親子関係ではなく、「しつけ上注意したり叱らなければならない場面での威厳」を持ち合わせることが大事です。
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- 親の問題と子の問題を分けて考える
- その問題は誰の問題なのかを考えましょう。
「子どもの問題」と考えられる事柄に対しては、親は制限や干渉をしない姿勢が求められます。
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- 先回りして子どもの経験を奪わない
- 子どもは失敗を経験して自立していきます。
子どもの自立を促すために大切なことは、親が「待つ」ということです。
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- 不足不満を言わない
- 子どもだって頑張ってますよ。
親から非難されたと感じると、子どもは親から愛情を得ようとさらに過剰に頑張ろうとするか、心が折れてしまうか、反発するかのいずれかになります。
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- リフレーミング
- ネガティブ言葉をポジティブ言葉に変換しましょう。視点を変えるだけで、子どもの短所は長所にもなります。
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- 親の価値観を押し付けない
- 親の価値観だけでなく子ども自身で価値観を作れるように。
世の中には多様な価値観があるのだということを理解させることが大事です。
このテキストに記載されている理論のすべてが、どの家庭にも必ず当てはまるというものではございません。支援を受講されている方に対しては、担当のアドバイザーが各家庭をしっかりアセスメント(分析)し、その家庭に合った理論を抽出したり、各家庭に合うようにアレンジしたりしながらアドバイスしています。支援を受講されていない方がテキストを読まれる場合は、あくまでご参考程度にしてください。