新学年が始まり、約1か月が経とうとしています。
GWのような連休は子どもたちにとっては「ラッキー!😊」というところでしょうか。
お出かけしたり、家でゆっくりしたりといろんな楽しみ方があるかと思います。
そんな子ども達にとっては嬉しいGWですが、実は毎年このGWを境に不登校や行き渋りは増える傾向にあります💦
目次
みなさん、こんにちは❗りーぼ先生です😀
今回は
「GW明けの不登校・行き渋り」
というテーマで記事を書いていきます📝
GW明けに始まる不登校・行き渋り
4月は環境の変化が大きく、子どもたちも不安やストレスを抱えやすくなります。
「友達できるかな…」「クラスに馴染めるかな…」「勉強についていけるかな…」などいろいろな不安や緊張と闘いながら、なんとか気を張って頑張っている、というお子さんも多いです。
中には「とりあえずGWを目標にして、そこまで頑張ろう!」と考えているお子さんもいます。
そんな時期を乗り切った先に待っているオアシス、それがGWの連休です🍀
ほっと一息ついて、気が緩むということもあるでしょう。
それまで張りつめていた糸がここで一気に緩む、という状態になるわけです。
それ自体は特に悪いことではないですし、むしろ羽を伸ばすことも大事だと思います。
ただ、GWも少しすれば終わります。
そのときに、緩んだ糸をもう一度戻せるか?学校生活に向けて気持ちを切り替えられるか?が問題です🤔
そこが上手くいかずに、結局登校渋りが出たり、実際に休んでしまったりする、というのがGW明けに多いパターンです。
そして、休む日がずるずると続いてしまうことで、より登校しづらくなる、登校するきっかけが掴めなくなるというのが、GW明け不登校に至るケースとしてよく見られます。
「学校行きたくない」に親はどう対応すべき?
では、GW明け子どもに「学校行きたくない」と言われたら、親はどう対応すべきでしょうか。
まず必要なのは、子どもの発言を受け止める・共感することでしょう。
親が焦って「何言ってるの、休んだらダメよ」などすぐに否定的な言葉を返してしまっていると、子どもは「お父さん・お母さんは自分の気持ちを聴いてくれない」「どうせ分かってくれない」という感覚を持つようになっていきます。
そうなると、親子の信頼関係が揺らいだり、子どもがますます学校に拒否反応を覚えるようになったりすることもあります。
子どもが愚痴や弱音をこぼしたときも、親御さんはそれに対して”言おう言おう”とするよりも”聴こう聴こう”とする姿勢を意識しておきましょう。
話を聴いている中で、子どもが自己解決することも多いです。
家庭でやってしまいがちな対応
子👦「学校行きたくないな。」
親👩「なに言ってるの⁉休めるわけないじゃない。」(子を非難)
子👦「そんなん言われなくても分かってるよ!💢」
親👩「あなたが行きたくないって言ったからでしょ。」(子を非難)
子👦「もういいって。あっち行って。💢」
このようなやり取りはご家庭の中でも少なくありません。
親御さんがこうおっしゃるお気持ちも分かるのですが、私たち大人だって「はぁー、会社行きたくないなー😑」と愚痴を吐いてしまうことはあります。
子どもたちもきっとそれと同じ状況なのでしょう。
そんな時に正論をぶつけられても聞く耳は持てない状況かと思います。
子どもの話を聴こうとする姿勢で対応
上記の流れを親御さんが子どもの話を聴こうという姿勢で対応するとどうなるでしょうか?
子👦「学校行きたくないな。」
親👩「そっか、行きたくないかー。」(受容)
子👦「家にいる方が楽しかったなぁ。ゲームできるし、人と喋らなくていいし。」
親👩「自分のペースで過ごすのは楽だもんね。」(共感)
子👦「まぁでも、我慢して学校行き始めればまた慣れてくるか。」
親👩「うん、きっとそうだね。」(受容)
このようにすべての会話で上手いこと子どもが自己解決するとは言いませんが、親御さんに話を聴いてもらうだけで子どもは自分で気づきを得ることがあるということは知っておいていただきたいです🌷
ただし、実際に子どもが「今日は休む」と言い出したり、当日の朝準備をしようとしない、登校しようとしないなど、休むための行動をとるようであればもう少し踏み込んだ対応が必要でしょう。
登校する時間が迫っているにもかかわらず、子どもの「行きたくない」という言葉や態度に親が共感するだけだと、そのままその日お休みしてしまう可能性は高くなります。
一旦子どもの話は受け止めた上で、
「でも、家にいても何も解決しないと思うから、ちょっとしんどいけど頑張って学校に行こうね。」
など、促してあげた方がよい場面もあります。
もちろん、具体的な対応はケースバイケースですが、子どもに寄り添う部分と、親の毅然とした態度を見せる部分を分けていく必要があるでしょう。
GW中に気を付けておきたいこと
実際にGWが明けて行き渋りや不登校が始まってしまってからでは、対応も大変です。
できることなら、そうならないように未然に防ぎたいところですよね。
ここでは、GW中に家庭で気をつけておきたいことを4点あげておきます。
過保護・過干渉対応を避ける
お家で過ごす時間が増えると、どうしても親が子どもの問題に対して手出し口出しや先回りをしやすくなります。
そうなると、学校生活では気を張りながらも自分のことは自分で考え頑張ってきた子どもたちが、家庭ではそれをしなくて済む、ということにもなります。
4月の学校生活とGW中の家庭での生活とを比べて、ギャップを強く感じると、そこから行き渋りや不登校に繋がってしまうケースもあるので、注意が必要です。
過保護・過干渉を避けるというのは、GW中に限らず日ごろの家庭教育の基本となるところですので、ブレずに対応していきましょう。
生活の大きな乱れがないように
就寝・起床時間や食事面など生活が大きく乱れると、それをまた元に戻すのが大変になります。
そういった生活の乱れから、ますます学校に行きたくなくなる、ということもあります。
細かく時間を決める必要はないと思いますが、子どもに全部任せてしまうと昼夜逆転してしまって狂ったリズムを取り戻すことができずに学校が始まってしまい、結果的に学校のある時間に起きれず休んでしまう・・・というケースも少なくありません。
特に休み明けの登校が不安定になりやすいお子さんの場合は、これまでの経験を振り返りながら、休み中の過ごし方を考えさせることも必要かもしれませんね。
余裕を持ったスケジュールを
例えば旅行に行き、GW最終日の夜に帰ってきて、そのまま翌朝から登校…というようなスケジュールだと、どっと疲れが出てしまうこともあります。
ただでさえ連休明けは憂鬱になりやすいですから、へとへとの状態だと余計に気分も滅入ってしまうでしょう。
リラックスできる時間を確保できるように、家族でのお出かけなどはある程度スケジュールに余裕を持たせるようにしておけると良いですね。
宿題が残らないように
長期休みになると多くの学校で宿題(課題)が出されます。
不登校や行き渋りなどの要因で、宿題ができていない・終わっていないというのは挙がりやすいでしょう。
多くの子ども達が宿題や勉強を嫌う傾向がありますので、子どもに任せっきりにした方がいいのか、ある程度親御さんがサポートしてあげた方がよいのかなどは子どものタイプに合わせて見極めていきたいですね。
子どもに任せても問題ないタイプなのであれば、何も言う必要はないと思いますが、そうでない場合は宿題に取り組む手前で親御さんと一緒に計画を立てるようなサポートや、宿題の進捗状況を確認する日なんかがあってもいいかもしれません。
低学年の子どもの場合は、親御さんが横に付き添って宿題を見てあげるというサポートが必要な場合もありますが、これも子どもの年齢が上がってくると過干渉対応になり兼ねませんので気を付けたいポイントでもあります💡
親としては子どもがどれぐらい理解しているのかなどを気にされることが多いと思いますが、登校面のことだけを考えるのであれば“いかに宿題を終わらせるか”という点が子ども達にとっては大事になるように思います。
まとめ
今回は、多くのご家庭に共通してお伝えできる話をかいつまんでご説明しました。
深刻な状況になる前に、家庭の中でできることもあります。
GW明け順調に再スタートが切れるよう、ぜひ参考にしていただければと思います😊
ペアレンツキャンプの支援では、日頃の家庭教育や登校渋りに関しては家庭教育支援コースで、各家庭に合わせたより具体的な対応をアドバイスしています。
また、不登校のお子さんの復学については、復学支援コースで親御さんへのアドバイスやお子さんへのアプローチを行っています。
お子さんへの対応に迷われている方は、一度お気軽にお問い合わせくださいね🍀