頭では「子どもを信じた方がいい」ということは分かっている。
でも、宿題をしようとせずダラダラしている、学校の準備もなかなか自分からしようとしない、そんな子どもの姿を見ているとどうしても信じて任せることができず、ついつい「やらなくていいの?」と口出ししてしまう。
・・・皆さんは、こんな経験はありませんか?
目次
みなさん、こんにちは!スージー先生です😊
支援の中でも親御さんに
とお伝えすることはよくあります。
しかし、実際のところ“信じて見守る”ってどういうことなのか??と思われている方は多いように感じます。
今回はその点について書きたいと思います✨
子どもの何を信じるのか?
子どもを信じる姿勢が親御さんには必要だと支援の中でも何度もお伝えしていますが、「それは分かるけど何を信じていいのか分からない」と思っておられる親御さんも少なくありません。
例えば、日頃自分から宿題をサクサク進める子であれば、親御さんも宿題について口出しせず信じて任せることは比較的容易でしょう。
逆に、これまで親が言わないといつまでたっても宿題をやろうとしない…ということばかりだったのであれば、親御さんが「今回も言われないとやらないだろうから、なかなか子どもを信じて任せることができない」と思ってしまうのも無理はないかと思います😓
この例では「信じる」=子どもが自分から宿題をやると信じるという意味になっています。
「言われなくてもこの子なら自分でやるだろう」「この子なら上手くできるだろう」と信じるということです。
しかし、私たちが支援の中でお伝えしている「子どもを信じて見守りましょう」とは本質が少し異なります。
一番大事なのは、「たとえやらなかったとしても、子どもはそれによって起こる結果を受けて、少しずつ成長していくだろう」「上手くできなくても、子どもはそこから何かを学んでいくだろう」と信じることです。
つまり、「”この子は失敗しないだろう”と信じること」ではなく、「”この子は失敗しても大丈夫だ”と信じること」だと言えます。
信じるに値する実績は後からついてくるもの
「子どものことを信じて見守りましょう。」とお伝えしていますが、本来、人を信頼するにはそれに値する実績が必要です。
実際、お金を借りる時やローンを組むときなどは審査があり、その審査に通らないとお金を借りれない、ローンを組めないという流れになることはありますよね。
それが私たちが住む社会では当然のことなのですが、子育てにおいては異なってきます。
子育てにおいては実績は後からついてくるもの。
であると考えています。
本来は上記にも書いたように実績があって然るべきですが、子ども達はまだその実績を作れるだけの土台がありません。
だからこそ私たち大人は子どものことを信じるという対応を難しく感じてしまうという傾向はあります。
支援の中でも親御さん達から
などとおっしゃる方も少なくありません。
そう思われるお気持ちは自然なのかなと思いますが、子育てに関しては信じるに値する実績は後から付いてくるものだと知っておくとまた受け取り方も変わってくるのではないかと思います。
信じたいのに信じられないのは何故か?
支援の中でも多くの親御さんとお話させていただきますが、子どものことを信じたいのに信じられないと嘆く親御さんは意外と多いものです。
その中でも大きく分けて2つのパターンに分かれる傾向にあるでしょう。
偏った考えが強い傾向にある方
- 完璧主義傾向
- 0か100かで物事を判断しがち
- 自分の知識や経験がすべてであると思っている
- 自分の価値観を子どもに押し付けがち
- レッテルを張ってしまう
などの傾向がある方は要注意かもしれません・・・💦
ご自身の中で「こうあるべきだ」という思いが強い方ほど、子どもがその思いと違う言動をした場合にショックを受けられるということは多く、その結果子どもに強く当たってしまうという流れに至ることも多いようです。
※心理学ではこのような「○○すべきだ」「○○でなければならない」というような偏った捉え方のことをイラショナル・ビリーフと言います。
また、ショックを受けられるだけでなく、ご自身の子育てを責めてしまう方も少なくありません😫
あくまでも例ですが、1つご紹介したいと思います。
勉強や宿題はして当たり前だと考えている親御さんは、毎日のように「勉強しなさい」などの声掛けを子どもにしていましたし、子どももそれを理解してくれていると思っていました。
しかし、年を重ねるにつれ、子どもが友達と遊ぶことやオンラインゲームなどに熱中し勉強をすることが少なくなってきました。
「どうしてこんなに勉強しない子に育ったのかしら・・・。私の育て方が悪かったのかしら・・・。」
などと親御さんは悩まれ、ご自身を責めてしまう。
こんな親御さんは本当に少なくありません。
言葉では「子どものことを信じている」と言うものの、行動が伴っていない方
このタイプの親御さんは、頭では【子どもを信じる】ということが分かっていて、自分でもそうしたいと思われている方です。
ですが、心配性な性格から子どものことを信じ切るということができないように見受けられます。
心配が強いあまり、「宿題できたの?」「歯磨きしなくて大丈夫?」「何か忘れてないかな?」などと親が口出ししがちです。
心配するお気持ちは分かりますが、こう毎日のように言われていると子どもは
と疑ってしまうでしょう・・・
親が抱える気持ちは誰もが持ちやすいもの
子どもは私達大人に比べると極端に経験数が少ないので、見通しが甘いこともあります。
そんな子どもを見ていると親として心配になることも、呆れてしまうこともあると思います。
ですが、親御さんが心配や呆れて子どもを見守るよりも、信じて見守ってくれている方が子どもも嬉しいと思いますし、頑張る力も出るでしょう。
できれば後者の親でありたいですよね✨
親御さんが子どものことを信じて見守って下さるその視線や雰囲気は、子どもにも伝わっています。
そのようなご家庭で育ったお子さんは、きっとご家庭でものびのび過ごすことができますし、親御さんの視線や雰囲気を感じ取り安心感を得ていることでしょう🌷
子どもを信じるにはまず自分から
これまで子どもを信じて見守る対応がよいというお話をしてきましたが、子どもを信じるにはまずご自身の子育てを信じることが大事であると考えます。
子育てには正解がなく、どの親御さんも手探りの中日々対応されています。
だからこそ、自分の子育てに自信を持つということは簡単ではないかもしれません。
しかし、支援の中でたくさんの親御さんとお話させていただいていますが、子どもを信じるという対応には勇気のいるものです。
自分に自信がない状態だとその勇気も持ちにくい傾向はあるでしょう。
誰しも子育てには不安を感じながら取り組まれているかと思いますが、少しずつで構わないのでご自身の子育てを信じて対応を続けていっていただけるといいのではないかと思います😊