子ども
「どうせ僕はバカだから」

こんなことをお子さんから言われたことはありませんでしょうか?

今回は「どうせ私(僕)はバカだから」と自己否定をしてしまうお子さんの心理についてブログ記事を書かせていただこうかと思います。

支援を差し上げていると、上記のような発言が多くみられるお子さんを見かけます。

そのような子の親御さんからは

親御さん
「自己肯定感が低いのでしょうか…💦」

というようなご相談をお受けします。

このようなケースでは家庭はどのように受け止め、対応する必要があるのでしょうか?

目次

本心はどうなのか?

実はこれ、本心ではそうは思っていないことが多かったりします。


むしろ自信とプライドが高く

他人にダメ出しされるくらいなら先回りして自分を評価して「そんなことないよ」と否定してほしいからであったりもします。

これは、欲求と正反対の行動をとる反動形成の一種と言われます。

「そのとおりだね」と返答したらプライドを傷つけてしまうことになります。

「あなたは頭がいいよ」と言ってもお世辞と受け取られます。

では、親としてはどうすればいいのか?

リフレーミングしてあげる

「そっか。そう思うのね」といったんは共感してあげた上で、子どもの言うことをリフレーミングしてあげるとよいでしょう。

リフレーミングとは

リフレーミングとは、あるひとつの事象に対して、別の意味づけをするということです。


例えば、子どもが優柔不断でなかなか物事を決められない と思われているとしますと、リフレーミングをするとこうなります。

☘️子どもが優柔不断でなかなか物事を決められない→何事も慎重に考え行動する性格だ

これだけだとしっくりされない方も居るかと思いますので他にも書きますね。

☘️おしゃべりでなんでも親に話をしてきて困っている→自己主張や自己表現が出来る子だ

☘️すぐに泣いてしまう→感受性豊かだ

☘️なかなか宿題をせずゲームばかりしている→好きなことに対しての集中力がある

☘️なにをするにもすぐ飽きる→物事に対する関心が高くチャレンジすることを恐れない性格だ

☘️おおざっぱで適当だ→細かいことにこだわらない性格だ

というのが、リフレーミングとなります。

前者の部分を「ネガティブフレーム」、後者の部分を「ポジティブフレーム」と表現します。

要するに「ネガティブフレーム」を「ポジティブフレーム」に置き換えることをリフレーミングといいます。

このリフレーミングを応用することで子どもが言ってきた「ネガティブフレーム」な内容を「ポジティブフレーム」に変えて伝えてあげると良いでしょう。

自己否定をしてるからと褒め過ぎない

相手の言葉の裏を読むことについてもう1つご紹介します。
自己否定している子に対して自己否定していることを注意されるとすぐ「ごめんなさい」と謝ってしまう子は自分の非を認めたくないからだったりもします。
さっさと謝って相手の口を封じて自分を非難させまいとするというわけです。
「謝ってるんだからもう何も言わないでよ」という意味であったりもします。

返事がいいけど行動にはうつさないタイプの子は、実はこういう心理だったりもするわけですね。

確かに自己肯定感の低さからそのように発言する場合もあります。
その場合は励ましや勇気づけが有効であり必要です。
しかし、本当に自信を失ってこのような状態にあるのかの見極めを間違えてしまうと、褒めまくりの状態になりがちです。
家庭内で過剰に「褒められる」経験をしたお子さんの場合、学校で思った通りの称賛を受けられないと落ち込んで「学校怖い」「友だちが自分を理解してくれない」となってしまう可能性もあるので注意が必要です。

子どもを信じる

子どもたちは親が思う以上に強いです。
「この子は病気かな…」「弱い子なのかな…」と過剰に親が干渉することで、元々のポテンシャル以上に子どもが成長出来ないこともあり得ます。

もしお子さんが「どうせ…」と言い出した場合は、今回のブログ記事の内容を参考にして考えてみてくださいね。
また、あくまでも心理学に沿って一般的な目線で記事を書かせていただきました。
どのご家庭にも当てはまる訳ではなく、お子さんの性格傾向は様々ですので、あくまでも参考程度にご覧いただけると幸いです。

どんきー先生😀