子ども
学校行きたくないな・・・。

小学校の間は学校を楽しく過ごしていた子ども達の中でも、中学校生活に入り急にこのような発言が出てくるということは少なくありません。

小学校に比べると教科担任制や定期テストに部活動での上下関係など・・・環境だけでなく様々な場面で子ども達は違いを感じることになるでしょう。

そんな中、子ども達はこれまで上手くやれていたのに中学校生活において不適応を起こしてしまうということは少なくありません。

目次

みなさんこんにちは❗りーぼ先生です😊

今回は「中1ギャップ」というテーマで記事を書いていきます🖋️

「中1ギャップ」とは?

中学校へ進学した際に環境の変化に上手く適応できず、不登校や問題行動などが増える現象のことを、「中1ギャップ」と呼びます。

例えば、多くの場合、複数の小学校から生徒が集まって1つの中学校に入学することになり、子どもたちは中学校に入ってからまた新しい人間関係を築くことが必要になります。
小学校時代は友達が多かった子でも、新しい人間関係を築く段階で上手くいかず、小学校の頃のように積極的に発言できなくなったり、本来の自分が出せなくなったりして、学校生活に不適応を起こすということがあります😫

また、中学校では小学校と比べて授業の内容が難しくなったり、進捗が早くなったり、定期テストが始まったりなど、学習面での負担も感じやすくなります。
さらに、細かいところで言うと、通学路が長くなったり、制服を着るようになったり、部活動が小学校よりも本格化したり、というような変化を経験するお子さんも多いでしょう。
そういった変化に上手く馴染むことができず、ギャップを強く感じるようになるというケースもよく見られます🥹

中学生の不登校の実態

実際、文部科学省の令和4年度の調査によると、不登校の児童生徒数は小学生・中学生合わせて299,048人と前年度に比べると数が増えました。

不登校の児童生徒の割合は、小学校では1.7%であるのに対して中学校では6.0%まで上がっています。

(参考:令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

つまり、小学校のうちは学校に通えていても、中学校に上がってからなんらかの理由によって不登校になったというお子さんが少なくないのです。

例年、ペアレンツキャンプでも、年度が変わると不登校のご相談の数がさらに増える傾向にありますが、その中でも中学1年生のお子さんに関するご相談は比較的多いように思います。
お子さんが不登校に至った背景として、「中1ギャップ」が見られるケースも多々あります。

「中1ギャップ」を防ぐには

「中1ギャップ」が起こらないようにするには、中学入学前から家庭での対応をしっかり見直しておくことが大事です。

親御さんとしては、以下の点に気をつけて対応していきましょう💡

子どもの話を聴ける関係性を

中学校に上がると、これまでとは違った悩みが出てくるお子さんもいます。
思春期に入っていることもあって人間関係の悩みが小学校の頃と比べて複雑になりやすかったり、勉強の悩みが深刻化しやすかったりするということもあるでしょう。
そういった悩みを本人が自分なりに解消できればよいですが、誰にも相談できず、自分だけで抱え込んでキャパオーバーしてしまうというお子さんもいます。

子どもが「お父さん・お母さんに相談しても、すぐに否定されるから言わない」「お父さん・お母さんはどうせ分かってくれないから相談したくない」とならないよう、日ごろから子どもの話をきちんと聞く姿勢を意識しましょう

子どもの発言に多少矛盾があったり腑に落ちない点があったりしても、こちらから言おう言おうとするより、まずは子どもの話を聴こう聴こうとする態度が大事です。

中学校生活のイメージをもたせる

中学校生活が小学校生活とどう変わるのか?ということをある程度想像しておけると、実際に中学に入ってから「こんな場所だと思わなかった」という大きなギャップを感じにくくなるでしょう。
また、漠然と「中学校生活が不安」と思っているお子さんでも、イメージが持てることによって不安が軽減される、ということもあります。

中学校の情報を子どもに共有したり、年間のスケジュールを一緒に確認したり、中学校の準備を子どもと一緒にされると良いかもしれませんね。
特に定期テストなど中学校から新しく始まるものについては、どういうシステムなのかというのを事前に教えておいてあげるなど、多少フォローしてあげて良いかと思います👍

不要な干渉は控える

特に中学校進学を間近に控えたこの時期や、入学してからしばらくの間は、子どももいろいろな緊張やストレスと闘っているものです。
そのときに、親が例えば日常的に細かいことを指摘したり、小言を言ったりしていると、子どもがこちらの思っている以上に疲れを溜め込んでしまっている、ということもあります。
そうなると、よかれと思って親から干渉することで、子どもの頑張ろうとする力や意思が逆に損なわれるという事態になりかねません。
親御さんとしては、家庭教育を学びながら不要な干渉を控え、子どもが困難を乗り越えていけるような家庭のあり方というのを考えていきたいですね😊

まとめ

この時期、子どもが新しい環境に上手く馴染めるのか?中学生になってからも問題なくやっていけるか?など、親御さんも心配になりやすいところだと思います。

環境の変化によって上手く登校出来るお子さんもいらっしゃいますが、そうでないケースも多いのは事実でしょう。

子ども側としても新しい中学生という環境に期待を持っている子も少なくありません。

それ自体は問題ないのですが、新しい環境になったからといってこれまでの不登校という状況から脱出できるのかというところはイコールではありませんので慎重に対応したいところでもあります。


まずは今回お伝えした内容をもとに、家庭での基本的な対応を親御さん自身も整理しておきましょう。

子どもによって求められるサポートは違いますが、その子に合ったサポートをしてあげられるときっと子ども達も安心するのではないかと思います。

不安を0にすることは出来ませんが、今抱えている不安の割合を幾分か少なくすることは出来るのではないかと思います。

そうすることで子ども達が動こうとした時に動き出しやすさも変ってくるでしょう。

お子さんに対してどの様なサポートが必要なのかという点が分からない方は、一度ご相談いただければと思います😊